梅の栄養と健康効果

梅干しの栄養、効能効果

さて、梅といえば「梅干し」を外すことはできません。梅干しは酸っぱいわけですが、この酸っぱさが食欲を増進してくれますし、腐敗を防ぐ働きもしています。特に暑い季節はご飯も腐りやすいので、梅干しを添えてお弁当なども作られるわけです。


お弁当には梅干しを2個入れればかなり効果があるのです。刺身を食べるときにも、ワサビの代わりに、梅干しをしょうゆに溶かし込めば、殺菌効果が高まります。


夏の風物詩「はも料理」も梅肉で頂きますよね。魚をあえるときには、酢の中に梅干しを混ぜた梅肉酢も便利です。


昔から梅干しは、急性胃腸カタル、腸チフス、疫痢、赤痢など消化器系の炎症や伝染病に効果があるとされています。現代ではチフスを梅干しで治すということはないでしょうが、身近に起こる下痢や胃腸障害には梅が役に立つはずです。


また、梅干しは、乗り物酔いにも効きます。乗り物に乗って気分が悪くなった場合には、すぐ梅干しを口に含めば、強い酸味で胃が刺激して不快感を緩和してくれます。


梅干しは黒焼きも利用されています。風邪で熱があるときは効果があります。作り方は、梅干し2コ程度をアルミホイルに包んで炎であぶって黒焼きにしてください。これに熱湯を入れて飲みます。これで発汗が促され、熱を下げてくれるのです。


黒焼き以外にも、梅干し2コを、刻んだネギ、おろしニンニクを混ぜて、熱湯を加えて飲んでもやはり発汗解熱効果があります。